東京南部法律事務所ニュース
        
2003年冬号
少年えん罪事件−17年目の素顔草加事件差し戻し審で「無罪」判決

東京大気汚染裁判−国、都、公団の道路管理責任を断罪、原告への損害賠償命じる!

中国残留孤児国家賠償訴訟、薬害肝炎訴訟

弁護士費用敗訴者負担制度の問題点

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大田ところどころ<洗足池>

 皆様いかがですか。すっきりしない、なにか心にひっかかる気分でしょうか。
 しかし、正月。新しい年。初詣。お屠蘇。雑煮。晴れ着と、少しでも心をなごやかにしてくれることを考えてみることにしましょう。
 それにしても昨年は、国の内外ともに、いろいろなことがありました。小泉首相が、北朝鮮へ乗り込んで、拉致事件解決の糸口をつけたことは、歴史に残る快挙でした。すべての国民が喜びました。感情に走ることなく、冷静に、これからの進展を見つめていきたいものです。
 イラクに対する国際連合の査察は、アメリカ大統領の強引な主導によったことは明らかなことです。戦争を仕掛けるのに、大義名分がないようです。おもえば日本も国際連盟の視察を受けたことがありました。一九三一(昭和六)年九月一八日、日本の関東軍が、南満州鉄道の線路を爆破し、支那の軍隊がやったのだと嘘の発表をして、軍隊を大陸に送って戦争を拡大していき、国際連盟の調査を受けました。国際連盟の総会では、四一対一で日本の主張は否決されました。時の松岡洋右外相が決然国際連盟を脱退したというニュースで国中がわき上がり、それからは、限りなく戦争拡大の途を突き進みました。
 いろいろなことが、よい結果を生むことを祈りましょう。
向  武 男