東京南部法律事務所ニュース
        2004年夏号
   日本航空 深夜業免除裁判 〜仕事と家庭の両立を求めて〜

  日の丸・君が代強制予防訴訟 教育現場に心の自由を! 

  コラム

  私の修習生日記・事務所からお知らせ

  大田ところどころ
残暑お見舞申し上げます。

皆様いかがお過ごしですか。
 事務所一同元気で励んでおります。吉川輝子さんがみんなから惜しまれながら退職されました。
 「日本の知性」ともいうべき井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の九人の方が「九条の会」をつくり六月十日記者会見をされました。その中で、九条を中心とした憲法「改正」の動きを許すことはできないと宣言し、「私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます」と強く訴えています。
 心配なこと、間違っていること、腹のたつことを日々憂えてきた昨今、すっきりした気持になりました。アピールは最後に、改憲のくわだてを阻むため、ひとりひとりがあらゆる努力をいますぐ始めようと結んでいます。そうしようではありませんか。
 この国の政府は、イラクに自衛隊を派兵し、戦時法制を成立させ、「戦争する国」へと大きく踏み出しました。そして、アメリカのひきおこす戦争に、自衛隊が参戦していくうえでの最大の障害物となっている憲法九条に照準を合わせた改憲を、今、めざしているのです。私たちは、この歴史の曲がり角をなにもせずに通過するわけにはいきません。それが、アジアの民衆を殺戮し、世界の平和を破壊した戦前の日本の蛮行を反省し、不戦の誓いをした日本国憲法とともに生きる私たちの責務だと思うのです。
 戦争によって多くの命が失われたことや、敗戦時の惨めな世の中などを思い出してみましょう。この国が戦争に巻き込まれることが絶対ないようにしようではありませんか。
 2004年 夏
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