東京南部法律事務所ニュース
        2006年冬号
   裁判所がくも膜下出血を労災と認める
               〜日本航空客室乗務員 岩本章子さん〜

  労働審判制度がスタートします!!

  九条正念場 分かれ道の年

  談話室

  事務所から

  大田ところどころ
謹賀新年

 皆様にはお元気で二〇〇六年をお迎えになったことと拝察いたします。
 東京南部法律事務所の一同も、健康で越年いたしました。忙しく活動しておりますが、そのなかで、二世の誕生があったり、弁護士会の役員の重責を無事果たし了えたり、困難な訴訟事件に参加したり、平和憲法を護る運動を主唱したりしてきました。事務所に対する皆様のご支援があればこそです。
 ところで、半藤一利さんの「昭和史」をお読みになった方も多いと思いますが、著者は、「むすびの章」で、昭和史二十年の教訓の第一にあげているのは、「国民的熱狂をつくってはいけない。その国民的熱狂に流されてしまってはいけない。ひとことで言えば、時の勢いに駆り立てられてはいけないということです」と述べられ、さらに「昭和史全体をみてきますと、なんと日本人は熱狂したことか。マスコミにあおられ、いったん燃え上がってしまうと熱狂そのものが権威をもちはじめ不動のもののように人びとを引っ張ってゆき、流してきました」とされています。
 


撮影:向 武男
 忙しい日々を過ごしていると、「待てよ。これでいいのかな」と立ち止まって考えるいとまはないかもしれません。それと、「考えてもしょうがない」とあきらめてしまいます。この国は、どうなっていくのか。最愛の人達の行く末はどうなるのか。時のいきおいに駆り立てられないように、どうすればよいのか年の初めに、心に決めることにします。
 よい年でありますように。
     
  二〇〇六年元旦 向   武男