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後継者問題は深刻な問題です。かなりの会社が後継者不在のための廃業を余儀なくされています。事業承継は重要な経営課題です。
事業承継には、親族承継・社員承継・Ｍ＆Ａの３つのやり方があります。
親族承継は自分の子どもや親戚に継がせるというやり方です。親族の中で誰がふさわしいかを良く見極めることが大切です。その上で、後継者とはっきり位置づけて社内に入れ、会社の全ての分野を経験させ、経営者として会社の全体が把握できるようにすることが必要です。
社員承継は、社員の中から後継者を選ぶというやり方です。親族承継と同じく誰がふわさしいかを見極めることから始まりますが、こちらの場合は、後継者とはっきり位置づける時期が難しいところです。社内の人間関係を損ねることもあるからです。後継者に株式を持たせる方法も工夫がいります。
Ｍ＆Ａは、経営権を第三者に譲渡するというやり方です。方法は株式の譲渡や営業の譲渡などがあります。これは通常水面下で進めます。そうでないと様々な横やりが入るからです。譲渡先は、同業者が多いと思われますが、単に高く買ってくれるというだけではなく、取引先や下請会社の承継、従業員の労働条件の承継など、経営者としての社会的責任も引き継いでくれることが大切です。
