Q. 年金分割とはなんですか。

A.

 年金には、国民年金の基礎年金に該当する「一階部分」があります。厚生年金や共済年金は、基礎年金に加算して被保険者に支給される年金の「二階部分」といわれ、年金の額は、被保険者である労働者の報酬に応じて決まります。
 妻が専業主婦で就労期間がなかったり、働いている場合でも短期間や低賃金であったりすると、妻が受け取る年金が少なくなってしまいます。そこで、この「二階部分」の年金を、離婚の際に分割して、年金受給額が不公平にならないようにすることができます。
 年金分割の対象となる報酬総額等の年金に関する情報は、社会保険事務所に所定の請求書を提出して、入手することができます。年金情報を入手した上で、当事者間で、どのくらいの割合でわけるかどうかを話し合い、社会保険庁に年金分割の請求をします。当事者間で話し合いが難しい場合は、家庭裁判所に定めてもらいましょう。