エ ク ス タ ー ン シ ッ プ 体 験 | |
エクスターンシップってなに? 2004年4月、法科大学院制度がスタートしました。法科大学院は、法曹養成制度改革の一環として、理論と実務の架橋を図る教育機関として制度化されたものです。法学部以外の出身者や社会人が多く入学しています。「エクスターンシップ」は、学生が法律事務所や人権機関、企業法務部等で2、3週間、法律実務に触れる科目です。そこでの経験が法律学をさらに深くかつ具体的に学ぼうとする動機付けになっています。事務所の塚原弁護士が教授となっている早稲田大学法科大学院では、本年8、9月、試行として、22法律事務所、11団体に合計36名の学生のエクスターンシップを行いました。大田クレサラ対協(太陽の会)にも、銀行マン出身の学生を派遣し、ヤミ金との応対に活躍してもらいました。経済産業省や市役所で学んだ学生もいます。 |
エクスターンシップを体験して 早稲田大学大学院法務研究科 荒井 真希子 私は、本年9月6日より2週間、東京南部法律事務所において研修させて頂きました。研修先決定の際、私は南部事務所を真っ先に希望しました。公益的な問題に取り組む事務所であり、また大森で生まれ育った私にとって身近だったためです。研修を終えた今、南部事務所でお世話になる機会を頂けたことを大変幸せに思っています。研修中は弁護団会議や法律相談に同席させて頂き、「市民の生活の中で、市民に寄り添って問題解決に取り組む」という弁護士の仕事を間近に見て強い感銘を受けました。誇りと志を持って活躍されている事務所の先生方、いきいきとお仕事をしていらっしゃる事務局の方々と接することができ、弁護士として社会に貢献していきたいという希望がより強く、より具体的になったと感じています。授業が再開し課題に追われる毎日に戻りましたが、南部事務所での貴重な経験を忘れず、弁護士として活躍できる日を目指して勉強を積んでいこうと思います。 |
中国「残留孤児」裁判を支える大田の会 が結成されました! 事務局 泉 雅剛 |
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2004年7月22日、大田区立生活センターで、中国「残留孤児」裁判を支える大田の会が結成されました。(以下「大田の会」)2002年12月20日、中国「残留孤児」629人が、東京地方裁判所に国賠訴訟を提起しました。その後、裁判は全国にひろがり、現在、12地方裁判所で、約1862人が裁判をしています。大田区には33人の「孤児」が原告として参加しています。「孤児」達は、幼くして中国に置き去りにされ、中国社会において苦難の人生を過ごしました。50歳近くになって、ようやく日本に帰国したものの、まともな日本語教育も受けられず、ふさわしい職に就くことも出来ませんでした。そして今、日本での就職期間が短いため年金額も低く、その約7割が生活保護を受けざるを得ないという生活を強いられています。国が終戦直後から1980年を過ぎるまで「孤児」達を帰国させる政策を取らなかったこと、帰国後の自立支援策が不十分だったことに原因があるとして、提訴したのです。2004年11月18日、「大田の会」では映画「蒼い記憶」の上映を行いました。この映画は満蒙開拓青少年義勇軍を描いた作品です。映画を観た原告の方は「自分が残留孤児であるということは知っていたけれど、何故残留孤児になったのかは知らなかった。今まで自分を置き去りにした父母を恨んでいました。この映画を観て初めて真実を知りました・・・。」という感想を語っていました。 | |
「大田の会」では裁判の勝利はもちろんですが、戦争の悲劇や福祉に対する国の冷たい姿勢を訴えて、平和を守り抜き豊かな生活をつくるための活動を行っていきたいと思っています。今後ともみなさまのご協力を得ながら活動していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。 |