我が家の収穫                           早 瀬  薫

 我が家は南向きとはいうものの、目の前にマンションがあるので、冬は全くと言っていいほど陽があたらない。春になって、ベランダに陽がさんさんとあたるようになったのが嬉しくて、ついつい夫と一緒にプランターと土と種を買い込んできた。
 何の種を蒔くかというと、そこは食い意地の張った夫婦のことなので「はつか大根」「パセリ」「しそ」「ミニにんじん」と食べるものばかり。早速プランターに土を入れ、種を蒔き、十分に水をやった。せっかちなもので、種を蒔くと、早く生えてこないかとのぞき込む始末。そう簡単には出てこない。発芽まで1週間から2週間。その間、じっと土だけのプランターをのぞき込むことになる。
 10日ほどして、ようやく芽が出てきた。どこに何の種を蒔いたかすっかり忘れているので、何の芽かがわからない。しばらくして、最初の芽は「はつか大根」で、お次は「しそ」と判明。「しそ」は、やたらたくさん出てくるので間引く必要があった。遅れて「パセリ」と「ミニにんじん」の芽も…おまけに雑草も生えてきた。
 収穫もやはり「はつか大根」が最初。思ったより小さいが、我が家にとっては立派な初収穫である。わずか3つの「はつか大根」を夫婦で大切に賞味した。素朴な味である。「しそ」と「パセリ」も収穫できるようになり、こちらの方は、カツオの刺身に添えたり、サラダに添えたりと、食卓で活躍した。ところが「ミニにんじん」は未だに収穫できない。どうも失敗した感がある。日当たりが足りないのだろうか。
 夏になると太陽の向きが変わり、また陽があたらなくなる。どこかで家庭菜園でもできないかと更なる収穫を計画中である。
                                                            

南部のニューフェイス

 この春大学を卒業し、四月から入所しました
西 英子と申します。
 今、自分が、困っている人を助けることの一部になっているのだという誇りとやりがいを感じ始めています。そうした人々の力に、少しでもなれればと思っていますのでどうぞよろしくお願い致します。

 今年二月から事務局として働いております
木村秀幸と申します。
 前職とは全く違う職種なので日々色々学んでいます。話によると、南部事務所は昨年自由法曹団ソフトボール大会で優勝したと聞いております。仕事面でみんなにお世話になっている分、ソフトボールで恩返ししたいと思います。今後とも長い目でよろしくお願い致します。


なんぶ2001年夏号